泉幸甫建築研究所

28年目のリフォーム

28年前に設計した建物の建主さんからリフォームをしたいのだけど、との連絡があった。
電話で聞く建主さんの声は昔のままだったが、
建物は28年も経っているのだから、結構古くなっているかも、と思った.
しかし、久しぶりに訪れる建物は昔のまんま。
変わっていたのは私も含め人間方だけだったかもしれない。
確かに木部の色は少々黒ずんでいたが、隙ができたりすることもなく、
しっかりしていた。
それは建主さんが大事に扱ってくれていたこともあったのだろう、嬉しかった。
建物は住まい手によって随分と変わるものだ。

リフォームの内容は、主に家族の構成も変わり少々プランを変えること、
水回りや内装、外装を塗り替えることなど諸々。

工事は28年前の大工の息子がやることになった。
28年前、息子はまだ高校生くらいで、現場に手伝いに来ていた。
しかし、今や40半ば、立派な大人になっている。
手伝いに来ていたから、外から見えない天井の内部などの記憶もあったようだ。
父がやった建物を息子が引き続く、素晴らしいことだ。
建主さんはこの息子のことが大変気に入り、
また建物も新築のように蘇り、大変喜んでいただいた。
設計の仕事をやっていて、こういう出来事は本当に嬉しいものだ。

2017-12-03 | Posted in blogNo Comments » 
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