泉幸甫建築研究所

沖縄紀行Ⅰ

47都道府県のうち行ったことがなかったのは沖縄県だけだった。
一度は行ってみたいなー、と思っていたが、何故か沖縄だけには縁がなかった。
ところが、「泉さん、沖縄で講演しませんか?」との誘いがたまたまあり、
即、やります!と返事。

どうも最近沖縄で木造建築が増えてきているらしく、木造について話してくれないかとのこと。
これまで沖縄と言えば、RCまたはブロック造の建物ばかり、と聞いてきた。
台風は来るし、シロアリの被害が多いとのことで、戦後そうなってしまったようだ。
だが、最近の着工件数のうち何と、30%くらいが木造とのこと。
本土からビルダーもどんどん進出しているらしい。
理由は、RCだと少なくとも坪90万はするが、木造だと60~70万で作ることができ、コストが原因らしい。
プレカット工場も4つあるとのこと。
材木は木造に適切な木材がないので、宮崎県辺りから運んでいる。

でもまだまだ本土とは違ってRCによる街の景観だ。

本土のRCや木造が混在したゴチャゴチャした景観から木造を差し引けばこのようになるのか。

初めての沖縄だったが、とっても印象的だった。
ここ2~3回、沖縄レポートします。

2018-12-11 | Posted in blogコメントする

中村彜アトリエ

仕事場と自宅の間に画家、中村彜(つね)のアトリエがある。
先日、徒歩通勤の途中寄った。

中村彜には「エロシェンコの肖像」という有名な絵がある。

大正時代に37歳という若さで結核で血を吐きながら亡くなった、
いわゆる夭逝の画家だ。
実は中村彜は僕の大好きな画家だ。
始めてこのエロシェンコの肖像を見たのは竹橋の国立近代美術館。
モダンデザインにはない、心揺さぶられる絵だった。
現在、重要文化財になっている。
さらに中村彜が好きになったのは「中村彝―運命の図像」という本を読んでからだ。

これ以上ない淋しさと孤独に包まれた人、と思わせるキリストのような人だ。
なお、この本は新宿中村屋を中心とした大正時代の芸術家達の群像風景も見ることもできる。

中村彜のアトリエは現在開放されている。
天井が6メートルはあろうかという部屋で、
入ると普通にはない空気感に包まれている。
それは私が中村彜に思いれがあり、
彼が晩年、ここで数々の名作を残して死んでいったことを知っているからかもしれないが、
建築的にも素晴らしい。
画家のアトリエは、よく北側に大きな窓を取っている。
それは、直射日光を嫌い、安定した採光を取るためと言われる。
確かに、淡い明るい光に包まれ、天井が高いこともあって、厳粛な気持ちにもなる。

この部屋をさらに観察すると、できるだけ影を作らないように、
光が部屋全体に回るように計算されている。
水平天井に対して、斜めに持ち上げられて天井は、末広がりに光が回るように台形になっている。

この中村彜アトリエ記念館は東京都新宿区下落合3-5-7
https://goo.gl/maps/6MNzG1JuT8x

2018-11-29 | Posted in blogコメントする

18年目の改修

2001年に建てた築18年の住宅の改修を行った。
手入れをするには早いが、子供も育ち、子供部屋の用途を改修するついでにいろんなところに手を加えた。

住まいは住まい手によって大きく変わる。
完成した時よりさらに良くなっている場合もあれば、そうでないときもある。
この建物は建て主さんが大事に使い、また設えが上手で、さらに良くなった建物である。


外回りの植栽もいい感じになった。

先日伺った時の床の間の設えです。

白椿、うれしい!

2018-11-13 | Posted in blogコメントする

どん底

ちょっと前に、「どん底」に行きましょうよ、
とのことで「家づくり学校」の学生諸君と新宿での懇親会へ。

どん底は懐かしい。
「どん底」ってどういう意味?って聞いたらみんな知らない。
ロシアのゴーリキーの戯曲なんだけど・・・。
まだ左翼の運動が残っていたころ、
店内ではロシアの民族衣装ルバシカを着た人が、
カチューシャの合唱に合わせ、床を鳴らして踊ったりしていた。
酒を飲んでいるから大盛り上がり。
木造の床がどんどん響いていた。

建物はスキップフロアーで、小さな領域がたくさんあって、かなり複雑。
建築的にも面白い。
今はすっかり、昭和を感じられる場所として、
若い子たちは、面白ーい、と喜んでいる。

その後、ゴールデン街のほうにも回ったが、
ここもずいぶん変わった。
昔は少々、猥雑で怖い面もあったが、
今や外人観光客の観光スポットにもなって、
明るい、気の抜けたサイダーになった。。

 

2018-11-09 | Posted in blog, 未分類コメントする

仮組

別段難しい仕事をしようと思っているわけではないが、
現在、大工の技能の低下が著しい。
設計者としてもその問題をどうやって克服するか考えなければならない。
今僕が考えているのは、
一つは、一から十までPCの能力をできるだけ使って加工技術の向上を図ること。
もう一つは、大工技術を補完するためにPCの能力をできるだけ利用することだが、
現在使われているプレカット機械を使いながらも、
PCで墨付けを補完すること。
後者でやろうとしたのが次の現場写真。
それにしても難しい仕事なので心配で、製材所で仮組を行った。



よくできた。
設計者、工務店、製材所、プレカット会社の一致団結の成果でここまでやることができた。
大工の技術がただただ落ちたと嘆くだけでなく、
そうい時代だからこそ、
新しい世界を切り拓くことができるかもしれない。

2018-11-05 | Posted in blogコメントする

I’m home 最近掲載の建物

泉事務所で作った建物が掲載されている雑誌の紹介です。

2018-11-02 | Posted in blog, 未分類コメントする

Ginkgoが復活します

泉が設計した目白のフレンチレストラン、フランス語でGINKGO、日本語で銀杏(ぎんきょう)が昨年閉店しました。
多くの人に愛され、賑わっていたのですが諸般の事情により、惜しまれて閉店しました。
とっても残念でした。
下の写真は閉店の時にリコーダーの演奏がおこなわれましたが、
その時いずれ復活しますとのオーナーの言葉がありました。

そして、何とその通りに来年の秋、小田急線、東北沢駅徒歩2分のところに新GINKGOがオープンすることになりました!
現在設計中です。
これまでのGINNKGOの面影を残した建物です。
来年秋に完成したらまた報告します。
これまでご愛用して頂いた方はもちろんのこと、多くの方に来店して頂けたら嬉しいです。
その新GINKGOの部分模型です。

2018-10-26 | Posted in blogコメントする

よさこいソーラン@目白

事務所に向かう途中、目白駅に近づくにつれ、景気のいい音楽が段々と大きく聞こえる。
アッ、今年もあれやってんだな、と気づいただけで楽しくなった。
区の主催でやってるらしいんだけど、「よさこいソーラン」という祭り。
このような踊りは流行っているようだけど、各大学や、地域、福祉施設の人たちがグループを作って踊りを競い合っている。
見ている人も、踊っている人もみんなニコニコ顔。
こういうのっていいな-。
遠い昔に大阪で開かれた万博で、お祭り広場というのがあったが、
そこでいろんな催し物をやってたけど、目白のよさこいソーランの方が、見ていて楽しくニコッとしてしまう。

2018-10-07 | Posted in blog, 未分類コメントする

イタリア?

東京は目白にある拙作、Apartment鶉(じゅん)の裏口の写真です。

裏口は建物の下を潜り抜けられるようになっている。
こういう風景はあまり日本では見受けられないが、世界中、至る所にある。
イタリア、アッシジ。

日本でも見たことがある。
伊勢の麻吉旅館の渡り廊下。

日本の建築基準法では基本的に道路の上に建物を作ることができない。
apartment鶉のトンネルは道路でないからだ。

2018-09-30 | Posted in blog, 未分類コメントする

虚飾のない石鹸

石鹸と言えばマルセイユ石鹸。
いつ頃から使い始めたのかよく覚えてないが、ずっとマルセイユ石鹸。
天然のオリーブ油とパーム油からできているらしく、使っていて自然素材からできているのを実感する。。
マルセイユ石鹸と言ってもいろいろあるようだけど、マリウスファーブル社のビッグバーというでっかい石鹸で、長さが40センチ近くもある。

こんなにでっかいと当然使えないので、切って使う。
切るのはワイアーでクルッと捲いて引っ張る。
これだけ大きい石鹸だから1年に1本くらいで足りていると思うけど、
年に一度の、面倒くさいようで結構楽しい行事になっている。

全体で21に分割する。
人によって切り方は様々だと思うけど、
これが昔から日本にある石鹸の大きさに近く、使いやすい。

ところでこの石鹸高い。
木箱入りというのもあって1万円くらいする。
段ボール箱入りだと8000円くらいで、21分割しているので一個380円。
石鹸の値段は本当にいろいろのようで、
普通の石鹸だと100円くらいじゃないかと思うが、
高いのだと1000円位のもあったりするようだ。
この石鹸が高いのか安いのかわからないが、
虚飾のない、品のある建築のようだ。

2018-09-23 | Posted in blog, 未分類コメントする