泉幸甫建築研究所

沖縄紀行 Ⅶ 備瀬

沖縄美ら海水族館の近くに備瀬(びぜ)という、まことに美しい集落がある。

福木(ふくぎ)という沖縄独特の木が道の両側に植えられ、台風から村を守っている。

福木の葉っぱは厚く、台風の風は遮るが、そよ風は通すらしい。

道はサンゴ礁の砂なのだろう、白く、掃き清められている。

また、道は福木で覆われていて、そこにフクギから小木漏れ日が落ち、何とも言えない幸せな気持ちにさせてくれる。

道幅は細くなったり広くなったり、道路と敷地の境界は直線でなく多少曲がっている。

それらが堅苦しさをなくし、これぞ人間が住むところだよねー、と思わせる。

福木で囲まれた中にある屋敷の屋根は、セメント瓦だったが、起伏が大きいので、陰影が強く、がっしりとした存在感がある。

2019-05-12 | Posted in blog, 未分類コメントする

窓の月・芍薬

而邸(自宅のこと)の生垣に錦木(にしきぎ)を植えていた。
錦木は春は新芽が青々とし、秋になると真っ赤に紅葉する。
冬になると葉が全て落ち枝だけになってしまうが、その枝だけもなかなかいい。
毎年楽しんでいたが、ここのところ元気がなくなってきていた。
ダメになる度に、何本かずつ植え替えていたが、生け垣の樹形が壊れてしまった。
そこで、椿のうち白い花を付ける樹種、5~6種類だけで生け垣を作ることにした。
そのうちの一つが「窓の月」という椿。
その花を花瓶に。
錦木には随分楽しませてもらい、残念な気持ちもあるが、令和の時代はいろいろな白い椿を楽しむことにしよう。
花瓶はイギリスの昔のインク壺だったもの。

先日芍薬の花束が送られてきた。
2年前に亡くなった友人の追悼本の原稿執筆のお礼に送られてきたものだ。
「窓の月」が枯れた後だったので早速活ける。

白から真っ赤な花へ。
芍薬は部屋の中をいっぺんに明るくさせる。
花を見ては彼を思い出した。
彼が笑っているようでいい。

ところで芍薬と牡丹はよく似ていて、見分けにくい。
でも、見分け方は簡単。
牡丹の葉は三つに割れていること。

2019-04-30 | Posted in blog, 未分類コメントする

沖縄紀行 Ⅴ シーサー

沖縄紀行が尻切れトンボになっていました。
また再開です。
沖縄で思わずニコッとしてしまうのが、シーサー。
どのシーサーも愛嬌がある。
怖そうでもチッとも怖くない。
重要文化財の「中村家住宅」の、立派で、勇猛で、ユーモアあふれるシーサーです。

次の2つはいずれもフクギの並木道で有名な備瀬の集落にあったシーサーです。
こちらは屋根に置いてなく、目の高さにある。
対面して、思わずニコッとしてしまう。

2019-04-24 | Posted in blog, 未分類コメントする

枝垂桜

今年の桜はきれいだった。
3月の末頃から徐々に咲き始め、時間をかけて8日頃に満開。
我が家(而邸)の枝垂桜も11年目、ずいぶん大きくなり沢山の花を付けるようになった。

こちらは、拙作Apartment鶉(じゅん)の枝垂桜で、植えて20年近く。

植物が大きくなるには時間がかかるが、
それだけに感慨深く、重みを感じる。

2019-04-13 | Posted in blog, 未分類コメントする

「ぎんきょう」が再開します

目白にあったフレンチ「ぎんきょう」(GINKGO)は大変惜しまれて閉店しましたが、小田急線の東北沢駅よりわずか2分のところで、再開します。
今年の11月20日オープンです。
本日地鎮祭があり、秋のオープンに向けいよいよ建設が始まりました。

左の貫禄のある人が「ぎんきょう」の沖江シェフ。

建物は目白の店ほどは大きくありませんが、目白の店のテイストを残しています。
目白の「ぎんきょう」を愛して下さった皆さんが、また新「ぎんきょう」に来ていただくことを祈っています。

2019-04-11 | Posted in blogコメントする

2階建てパーゴラ

5年ほど前に新宿で建てた住宅の南面する1,2階の窓にはパーゴラがついています。
1階のパーゴラは地上3メートルぐらい、2階は6メートルくらいある。
2階のパーゴラは藤、1階のパーゴラには葡萄がはっている。

パーゴラの植物を落葉樹にすると冬は太陽の光が室内に入り、夏は日射を遮ってくれるという温熱効果がある。
それだけでなく、葉っぱからの木漏れ日はかけがえのない美しさだ。

2019-04-06 | Posted in blog, 未分類コメントする

家づくり学校」第11期の募集

泉が校長を務めています「家づくり学校」の第11期が5月より開講します。
現在、新入生の募集中です。
家づくり学校は1か月に1回、4年間、今活躍している建築家の下で様々な知識を得ます。
詳しくはホームページより、早めの申し込みを。。

2019-03-06 | Posted in blogコメントする

旧軽井沢駅舎

また軽井沢で別荘を設計することになった。
新幹線で軽井沢駅で降り、北口に出て左手すぐ近くに昔の軽井沢駅舎が復元されいる。
新幹線の開業とともに壊された旧軽井沢駅舎の復元だが、現在はしなの鉄道軽井沢駅舎として使われている。
このブログでも以前書いたことがあるが、この建物はいつ見ても感心させられる。

ファサードがとってもきれいで、それを可能にするためのよくよく考え抜かれたディテールがたくさん使われている。
軽井沢に行かれた折には、駅のすぐ横なので是非、繁々と見てみて下さい。

2019-02-20 | Posted in blog, 未分類コメントする

沖縄紀行 Ⅳ グスクのクネクネは?

琉球の城壁は何故クネクネしているのか?が、前回のクエスチョンだった。
ところで、最近山城ブーム。
TV番組でいつも笑顔の千田 嘉博さんが城郭の解説をしておられる。
そんな番組を見ていても本土の山城の城壁は真っ直ぐでカクカクと連なっている。
琉球のようにクネクネとカーブしたものを見たことがない。
本土だって山城を作るときは地形に合わせるはずだからクネクネになる可能性は大きかったはず、なのに琉球の城壁だけがクネクネなのか?

そこで、沖縄は柔らかい琉球石灰岩で覆われているから削るのが簡単で、山城を作るときはまず山を削って城壁としての形に整え、それに合わせて石を積む。
そうすると土圧がかからないから石垣の下部の勾配を緩くする必要がない。
そうすると自然と地形に合ってクネクネになったのかも。
本土では石が固く、削ることは滅多にせずに、土を盛ることが多く、積むとなれば真っ直ぐ積んだ?
結構いい線まで推察できたと勝手に思っているが、何の確たる証拠がない。
分かっている人がいたら教えてください。

2019-02-11 | Posted in blog, 未分類コメントする

沖縄紀行 Ⅲ

なぜ沖縄の城壁はクネクネと曲がって本土のと違っているのか。
いろいろと本を探したり、ネットで調べたが未だ確たることはわからない。

しかし、これは全くの想像であるが、
平面的には山のクネクネと曲がった地形に沿い、その曲がった各場所の断面方向は適度な角度を付けて真っ直ぐ削り落としたのではないか、という仮説を思いつく。

その証拠として、
1.グスクは平野にはなく、全部山城で丘の頂上にあり、山肌を削ることができる。
2.平らなところに作るとなれば、土圧がかかるから、熊本城の武者返しのように、下部は緩、上は急にせざるを得ない。
しかしグスクは垂直方向は真っ直ぐ。
それは石垣に大きな土圧がかかっていないことを意味し、石垣の下地が安定的で、山を削ったことが考えられる。

そんなことを考えていたら、
こんな標識が。

わー、こわ!

2019-01-28 | Posted in blogコメントする