泉幸甫建築研究所

ロマネスクを訪ねて Ⅵ

前回のサン・マルタン・ド・ロンドル教会から、
サン・ギレム・ル・デゼール修道院(Saint-Guilhem-le-Désert)へ。
ギレムは修道院も圧巻だったが、村も山奥の渓谷にあって美しい。

フランスでも有数の美しい村に数えられているらしい。
古い村で、スペインへのサンティアゴ・デ・コンポステラへ向かう巡礼者が立ち寄る聖地でもあった。
日本とは違い石造りだから、建物の寿命が格段に長い。
中世の世界に迷い込んだようだ。
ギレムの教会の前には広場があり、プラタナスが植わり、カフェテラスの椅子が並べられている。
ちなみに、奥の建物の3階、右側が僕の泊った部屋。
1階はバール。
(このフランス旅行で泊まった宿屋の話は次回に)


街中を歩いていると、こんな仕上げがさり気なくある。

金物の堀商店のレバーハンドルにこんなのがあったような気がするが、こちらがおおもと。

いよいよギエムの修道院です。
ベネディクト会の修道院で、11~2世紀に建てられた建築。
こちらは裏側で、修道院全体の様子がよくわかる。

教会堂の内部です。

小手先を使ったようなところが微塵もなく、ただ石を積んだだけのようにも見える。
だが、心揺さぶられる壁だ。
それは石の質感か、光か、石の積み方か、石工の気持ちが伝わってくるのか、そのいずれも、なのだろうが、
この良さを何と表現したらいいのか、なかなか言葉が見つからない。
静謐、何の衒いもない、いやいや、そう簡単ではない。
ル・トロネから始まり、このあたりに至ってもうロマネスクの虜になってしまった。

あ~、何と美しことか!

ロマネスクは造形的に美しいというだけの単純な世界ではない。
宗教が関与しているからか、人を包み込む優しさ、安心して何かにゆだねることのでる懐の深さがある。

You Tubeでギレムを見つけました。
2分15秒くらいから見ればいいと思います。

ギレムの街の様子

2017-10-16 | Posted in blog, 未分類1 Comment » 

コメント1件

 うさぎ | 2017.10.28 16:39

動画、泊まった宿も一瞬写ってますね
今は便利ですね。動画資料までこうやって見ることが出来る。だからといって行かなくてもいいじゃないかってことにはならない。空間も素材感も映像では伝わってきませんもNO.ね。行ったことがあるからそこまでイメージ出来るけど。

Guilhemはトロネに次いで染みる教会でした
この頃でしたか、もう少し前だったかな、、、、泉さんが、トロネがじわじわ来るっていったのは、、、
トロネを一番最初に観たのが正解だったのだと思いますね
それでも、ここは、良かったです
天井もずいぶん高くなって進化もしているけど。
ミサの直ぐあとの乳香の香りが忘れられません

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