泉幸甫建築研究所

まだスマホ使ってんですか

最近、電車の中で新聞を読んでいる人はまず見かけなくなった。
が、本もそうで、読んでいる人も思いのほか少ない。
ちょっと前までは結構いたような気がするんだけど。
スマホでなく本を読んでいると時代遅れ?とまでは思わないけど、読んでいる人は熟年が多い。
周りを見渡すとみーんな、スマホ。
そしてスマホの世界に入り込んでいる。

実は、現在ガラケーを使っているが、一時スマホを使っていた。
スマホの出始めの頃で、便利そうだな、とついつい新しい物好きの癖が出た。
しかし使い始めて、これ頭がどうにかなってしまうんじゃないの、と思った。
スマホを触るとダラダラとした時間が過ぎていく。
しかも机に座っているときは、いつもPCとにらめっこで、
さらに電車に乗ってもPCと同じスマホじゃ、頭がおかしくなってしまう。
ということで、またガラケーに戻った。

電車の中ではみんながスマホをいじっているが、
今は、一人でどうだとばかりに、本を読んでいる。
それが気持ちいい。
だから結構、本を読む。

そうしたら、面白い本に出合った。

『ネットで「つながる」ことの耐えられない軽さ』という題名の本で、クンデラの『存在の耐えられない軽さ』をもじった題名だと思うが、これがなかなか面白い。

スマホ(ネット)がダメ、と簡単に言うのではなく、話し言葉、書き言葉、ネット言葉と、言葉の変化をギリシャから現代まで歴史的に考察したネット論だが、話は印刷技術、宗教、国家、近代、紙幣と話が広がる。
それどころか建築空間と言葉の関係にまで及んでいる。
さすが芥川賞作家、文章も読みやすい。
へーそうか!と、あたかも膝を叩くように、感心しながら読んだ、面白い本。

 

2017-09-28 | Posted in blog, 未分類No Comments » 
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